介護職員初任者研修~自分の老後を考える

今年2月から6月にかけて、毎週日曜日、介護職員初任者研修という研修を受講していました。
無事受講を終え、修了テストも合格し、資格を取得することができました。

介護職員初任者研修は、「介護に携わる者が、業務を遂行する上で最低限の知識・技術とそれを実践する際の考え方のプロセスを身につけ、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的として行われる」研修です。旧のホームヘルパー2級相当だそうです。
主な内容は次のとおり
1.職務の理解
2.介護における尊厳の保持・自立支援
3.介護の基本
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携
5.介護におけるコミュニケーション技術
6.老化の理解
7.認知症の理解
8.障害の理解
9.こころとからだのしくみと生活支援技術

成年後見の仕事をするうえで、介護の基礎知識を身に着けたいと受講したのですが、本当に役に立つ内容でした。高齢社会の日本のこれからと、老いていく自分のことを、冷静に見つめなおす、よい機会になりました。

今後、「頼れる親戚の少ないおひとりさまの老人」が増えるのは間違いありません。
地域で、社会の仕組みで、今まで家族が担ってきた役割を分担していかないといけません。
そのためには、まず自分自身が「自分の老後」について、具体的に考えておき、自分の「老後のプラン」に沿ったサービスを利用できるようにしておかなければなりません。

老後のプランの具体例を紹介しますね。
1.遺言書を作成する。
 究極の終活です。自分の財産の一覧表を作り、これから老後を過ごすに足りる財産があるか、自分の財産でどのサービスを利用できるか、考えるよい機会になります。
 「遺言書まで作るの?」と思われるかもしれませんが、遺言書がないと、「残された人に負担をかける」ことになります。
 私自身は、終活で一番最初にすべきもの、だと思っています。
2.終末期をどこで過ごすか、考える。
 一人での行動が困難になれば、施設で過ごしたい、ということになると、やはり月20万くらいは必要です。年金額と資産を見て、入れる施設を検討することになります。
 費用も抑えたいし、住み慣れた家でずっと過ごしたい、ということになると、早めに認定を受けて、訪問介護、デイサービスなどのサービスを利用するといいと思います。
3.譲れないものを明確にしておく。
 介護保険で住宅改修の補助もありますが、今のところ一回しかできません。
 料理はできるだけ自分でしたいから、車いすでも使える台所がいい。
 排泄もできるだけトイレでしたいから、手すりつけてほしい。
 など、自分の体の弱いところと、それでも自分がしたいことを考え、希望に沿った改修できるようにしておくとよいと思います。